【生】
●字典
生きる(いきる)=[動カ上一]い・く[カ上二]《古くは四段活用であったが、中世ごろから上二段に活用》@人間・動物などが、生命があり活動できる状態にある。生命を保つ。生存する。「百歳まで―・きる」「水だけで―・きる」死ぬ。A生計を立てる。生活する。「ペン一本で―・きる」B(「…にいきる」「…をいきる」の形で)そこを生活の本拠として暮らす。また、意識的能動的に毎日を過ごす。「海に―・きる人々」「青春をいかに―・きるか」C(「…にいきる」の形で)そのことに生きがいを見出して日々を送る。「研究一筋に―・きる」「趣味に―・きる」
Dあたかも命があるような働きをする。生き生きする。また、理念などが失われずに後世まで伝えられる。「その一語で文章が―・きてきた」「創設者の精神は今日なお―・きている」E(「活きる」とも書く)うまく活用することによってそのものの価値が発揮される。効果を現す。「ひとふりの塩で味が―・きてくる」「長年の経験が―・きる」F効力が失われていない。「あのときの約束は―・きている」「ライン内の―・きたボール」G野球で、塁に出たランナーがアウトにならずにすむ。「エラーで一塁に―・きる」死ぬ。H(「活きる」とも書く)囲碁で、目が別々に二つ以上できて自分の地(じ)となる。「石が―・きる」死ぬ。→生(い)く。
残生(ざんせい)=年をとって、残り少なくなった人生。余生。

●作例


【詩歌用語】
「生」生存する。生息する。存命する。在る。存(そん)する。永らえる。存生。在世。生かす。生活する。暮らす。やってゆく。食う。口を糊(のり)する。
「人生」余生。残生。

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