【時】
●字典
カウントダウン(countdown)=9、8、7、6、…0のように、数を大きい方から逆に数えること。ロケット発射時の秒読みなど。
さ中(さなか)=ある期間のうちで、その状態が最も高潮している時。まっさいちゅう。〔やや雅語的表現〕夏のさ中=暑い盛り。冬のさ中=最も寒い時。
時(じ)=時間の単位。1時は一昼夜の24等分の一で、1分の60倍、1秒の3600倍。記号h。特定の時刻。特定の時間。時刻を表すのに用いる。
当今(とうこん)=「近ごろ・このごろ」の意の漢語的表現。
当今の時勢。  

時(とき)=過去から現在、現在から未来へと、一方的又連続的に流れていくと考えられているもの。物事の変化・運動によって認識される。時間。時法によって示される、一日のうちの特定の時点や時間帯。又、その時法に基づく単位時間。時刻。刻限。日本では明治6年(1873)以来、平均太陽時によって一昼夜を24等分し、太陽が子午線を通過する時刻の12時間前を零時とする時法が行われている。又一般に、24時を午前・午後の12時ずつに分けて、零時を午前零時、12時を午後零時とよぶ慣習もある。昔の時法には、一日を等分する定時法と、昼夜を別個に等分する不定時法とがあり、単位時間の長さは、不定時法では季節や場所によって異なった。定時法は古代律令時代には既にあり、漏刻(水時計)を用いて一日を12等分し、各時刻に12支を配して、鼓や鐘を鳴らして時を告げた。真夜中の子(ね)の刻に9回、丑(うし)の刻に8回というぐあいに一時(いっとき)ごとに一打減らすもので、そのため、昼夜の各時刻を九つ…四つとも表した。近世になると、昼夜をそれぞれ六等分する不定時法が広く行われた。時刻の表し方は古代と同様であるが、各時刻はさらに二等分されて半とよばれたり、三等分されて上・中・下とよばれたりした。
子の刻(ねのこく)=今の夜中の12時頃、及びその後の2時間。又は夜中の12時前後の2時間。
丑の刻(うしのこく)=今の午前2時頃、及びその後の2時間、又は午前2時前後の2時間。
寅の刻(とらのこく)=今の午前4時頃、及びその後の2時間、又は午前4時前後の2時間。
卯の刻(うのこく)=今の午前6時頃、及びその後の2時間。又は午前6時前後の2時間。
辰の刻(たつのこく)=今の午前8時頃、及びその後の2時間。又は午前8時前後の2時間。
巳の刻(みのこく)=今の午前10時頃。又、その前後の2時間。又は、午前10時から正午までの2時間。
午の刻(うまのこく)=今の昼の12時頃、及びその後の2時間。又は昼の12時前後の2時間。
未の刻(ひつじのこく)=今の午後2時頃、及びその後の2時間。又は午後2時前後の2時間。
申の刻(さるのこく)=今の午後4時頃、及びその後の2時間。又は午後4時前後の2時間。
酉の刻(とりのこく)=今の午後6時頃、及びその後の2時間、又は午後6時前後の2時間。
戌の刻(いぬのこく)=今の午後8時頃、及びその後の2時間。又は午後8時の前後の2時間。
亥の刻(いのこく)=今の午後10時頃、及びその後の2時間。又は午後10時前後の2時間。
●作例
「初夜の果てむほどに/源・夕霧」
騒動のさ中。 時は砂時計のようにサラサラと流れ落ちてゆく。
を重ね、一歩ずつ前進しなければ。
カウントダウンで日付が変わる。
後戻りできぬ時間

【詩歌用語】
「時」この時に当たり。折(おり)。砌(みぎり)。頃。程。際。節(せつ)。時期。時節。時分。寝しな。寝入りばな。起き抜け。湯上がり。危急存亡の秋。重大時。 時は金なり。時間。タイム。アワー。ラッシュアワー。定刻。刻。定時。刻限。予定時刻。規定時刻。
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「すぐ」直ちに。即座。即刻。刻々。刻一刻。まにまに。秒読み。カウントダウン。
「つと」ふいに。はたと。突然。突如。たちまち。突として。咄嗟。にはかに。卒然。忽然。不意。突発。瞬間。一瞬。一閃。ちらと。ちらり。うちかけ。
「一気」一息。一と思い。一遍。一挙。
「今」今し。唯今。たった今。今し方。今方。先程。先刻。さっき。先頃。やがて。間もなく。程なく。ややありて。ややにして。
「時わずか」時なし。時じ。時ならぬ。時折。時たま。折々。追々。
「束の間」片時。須叟。ちょっとの間。一と時。たまゆら。半時。しばし。しばらく。露の間。露の世。

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