【涙】
●字典
啜り泣き(すすりなき)=すすり泣くこと。「弔問客の間から―の声が漏れる」
涙(なだ)=なみだ。近世、奴(やつこ)などが用いた語。
貝合わせを作る=〔口の形が「へ」の字になり、蛤(はまぐり)の形に似るところから〕べそをかく。泣き顔になる。
慟哭(どうこく)=―する。〔「慟」は、普通以上に悲しむ意〕声を立てて泣き悲しむこと。
東天紅(とうてんこう)=明け方の、ニワトリの鳴き声。ニワトリの一品種。鳴き方が長く美しい。高知県の原産。
別涙(べつるい)=別れを惜しんで流す涙。

●作例 「心中が嬉しくて、うら、がこぼるると/浄瑠璃・加増曾我」
貝合わせを作るもいとほしながら/源氏(明石)」
淋しくて枕ぬらした日もある はらはらと涙をこぼす。
一粒もこぼれない、涙枯らした眸みたいに。
台詞が胸について涙が止まらなかった。
今も声が胸に残る。

【詩歌用語】
「涙」 涙/涕/泪。涙雨。涙顔。涙勝ち。涙川。涙金。涙曇り。涙声。涙茸。涙ながら。涙の雨。涙の色。涙の川。涙の底。涙箸。涙混じり。涙目。涙ぐましい。
涙ぐむ。涙する。涙脆い。涙液。涙淵。涙管。涙器。涙香。涙痕。涙小管。涙腺。涙滴型。涙点。涙道。涙嚢。涙鼻管。

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