メール


 朝の5時、眠れなくて退屈している入院中、店のお客さんからメールが届いた。
 サラリーマンにとっては貴重な時間帯だ。私より20歳年下の彼は私が眠れないのを知っていて気を利かせたのだ。
 出勤準備の忙しい中、何度もメールのやり取りをした。通勤途中もやり取りをした。
 環状線の混雑ぶりを伝えられた時は、自分のサラリーマン時代を思い出した。
 あれは通勤電車ではなく痛勤電車。会社にたどり着いた時にはヘトヘトだった。
 朝の支度に50分、通勤に約40分。その間18回の交信の後、やがて彼は会社の近くに来たとか。
 「それでは頭を切り替えて仕事に集中して下さい」の返信で締めくくった。
 彼は入院の翌日から入院中はずっとメールをくれていた。
 こんなヒマな年寄りに貴重な時間をさいてくれ、有り難い事ですわ。

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