車の運転


 私の若い頃は、せっかちで信号待ちの時に赤から青になった瞬間にアクセルを思いきり踏んで、隣合った車とシグナルダッシュの競争をした事がよくあった。
 出かける時にはいつもギリギリに家を出て、黄信号は当たり前に侵入、ちょっとした赤信号は無視したりスピード違反も度々で、罰金はかなり支払った。
 交通違反で捕まった時には予定の時間に遅れたり出席できなかった事もあり、毎回「もう少し早よ家を出よう」と反省するがやっかいな性格は簡単に直らない。
 混んでいる時は、右折レーンに車が無ければウインカーを右に点灯させ先頭まで行き、信号が変わった瞬間直進レーンに割り込み先頭車を追い越したりもした。
 昔、『和泉ナンバー』は怖いと恐れらていたのは、泉州に私の様なドライバーが多かったからだろう。大阪府警は罰金でかなり潤ったかも?いや、これは冗談。
 運転が荒いのは和泉ナンバーだけではない。『ご当地ルール』というのがあり、『茨城ダッシュ』は信号が青に変わった瞬間、対向車より早く強引に右折する。
 それよりもさらに早く右折するのが『伊予の早曲がり』。左折する対向車に合わせる様に右折するほか、ウインカーを出さずに進路変更をする『松本走り』。
 信号無視、車線変更禁止場所での車線変更、強引な割り込み、黄色信号はおろか、赤信号でも変わった直後であれば、平然と交差点に侵入する『名古屋走り』。
 ウインカーを出さずに曲がる『播磨道交法』。右折優先という交通ルールがあり、信号機が設置されていない横断歩道では歩行者をも無視する『山梨ルール』。
 黄信号になると速度を上げて交差点に進入する『阿波の黄走り』。車線変更や右左折時にウィンカーを出さない『岡山ルール』など各地に無謀運転が存在する。
 「人の振り見て我が振り直せ」
 私は若い頃を振り返り、酷い運転をしていたものだと反省。人身事故に遭わなかったのは運が良かったから。いや、先祖が守ってくれていたからと感謝してる。

 「交通のルールは守る事!」「四つ辻では一旦停止しt左右を確認すること」「余裕を持って出発する事」「急いで運転してもそんなに時間は変わらない」
 「違反で捕まったり事故をしたら、時間に間に合わないどころか一生台無しになる」 
 私に似て車好きの娘がもし生きていたら、この様に口酸っぱく言い聞かせているだろうな、と思いながらハンドルを握る今日この頃である。
 ※伊予=愛媛県 松本=長野県 播磨=兵庫県播州地方 阿波=徳島県

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