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パーティーでのエチケット
パーティー等の招待状は服装などを書き添える。
日本でのたいていのパーティーは、ホテルであったり、どこかの会場を借りるケースが多いようです。例えば、×月○日どこそこで、と書いただけの招待状が届く場合があります。でも、それだけでは立食式なのか正式の晩餐なのか分かりません。女性ですとすぐ、何を着て行こうかなと考え込んでしまいます。できれば、招待状に「平服でお越しください」とか、「ダーク・スーツで」ぐらい書き添えて欲しいものです。
パーティー、会合の出欠返事はすぐに出す事。
招待状は受け取ったら、すぐ返事して下さい。たいてい返事用のハガキが入っているか、往復ハガキになっています。「そのうちに出そう」と思っていると忘れてしまったり、ハガキをどこかに仕舞い込んだりします。それと早目に返事がないと、先方は何人分の食事を用意すればよいかなど、まったく目安が立ちません。
その日、どうしても都合がつかない場合には、一言メッセージを添え、出席できない旨をはっきり書いて出しましょう。また出席と返事をしておいても、急にその時になって行けなくなる場合があります。そんな時は電話で理由を告げて断り、できれば花束でも届けたいものです。花はいくつあってもいいものですし、心のこもるものです。
会費制のパーティーの場合などで、急に行けない場合には、その会の主催者や幹事宛に会費だけは送りたいものです。
また、行けないと返事したにもかかわらず、急に時間が出来た場合は、気のはるところなら別ですが、親しい友人などなら、その旨を電話で連絡して、伺っていいかどうか確かめましょう。たいていの場合は、1人でも多いほうが喜ばれるはずですから。ただし、正式の晩餐会などの場合は、遠慮するのが当然です。
パーティー会場には時間厳守。
パーティー会場に到着する時間は、早すぎても遅すぎても困ります。ちょうどぐらいの時間がよいでしょう。立食式の場合にはイスがあっても、イスにばかり腰をかけないようにしたいものです。特にパーティーが始まって、乾杯があったり、スピーチのある場合は、必ず立っていたいものです。よほど身体の悪い人はその限りではありません。
パーティーでは知人とばかり話さず、お互いに紹介し合う事が大切。
○パーティーでは一緒に行った人とばかり、くっついて話さないようにして下さい。グループを作らず、知らない人とできるだけ話をする機会を作りたいものです。とはいっても機会がなければ仕方ありません。自分の知っている人を紹介する事。お互いに紹介し合って、知人を増やす事が大切です。一人ポツンとしていたり、一人一人がパーティーを盛り上げる役割を持っている事を忘れないようにしたいものです。
立食式のパーティーでは遠慮がちは禁物。
○パーティーには食事やお茶がつきものです。立食式の場合、遠慮してちっとも食べない人がいますが、余分な遠慮は禁物です。だからといって、最初から最後まで、テーブルのそばにいるのもみっともないものです。朝から何も食べていないのかと思われかねません。
立食式パーティーでは、最初から最後までいつまでもいるのはヤボ、適当に切り上げる。
○立食式の場合は、その会に最初から最後までいる必要はありません。主賓に挨拶をし、知っている人と歓談したら、適当に切り上げるほうがいいでしょう。この切り上げ方がなかなか難しいものですが、人目にたたないように、そっと抜け出します。忙しい時は、10分〜20分、顔を出すだけでもいいのです。
踊れない人はダンスパーティーに出来るだけ参加しないように。
○最初からダンスパーティーであることが分かっている場合は、ダンスの出来ない人は遠慮したほうがいいでしょう。いつまでも壁の花でいるのでは、何をしに出かけたのかわかりません。できなくても、不意にダンスを申し込まれる事があります。そんな場合には、断るのは失礼です。「私はほとんど出来ないんです」といえば、相手はやさしいステップで上手にリードしてくれるはずです。
ダンスパーティーでは、パートナーを大切に扱う事。
○ダンスパーティーと分かっている場合には、大抵カップルで出かけるべきです。主催者からもそうした指示が届いているはずです。そして、最初と最後の曲は、一緒に参加した相手と踊る事、そして男性からプロポーズする事が礼儀です。よく、女同士、男同士で踊っている人がいますが、これはどうも感心できません。
また、会場が混んできた場合は、同じ方向にみんなが揃える事も大切です。踊り終わったら、「ありがとうございました」といって、自分の席に戻ります。
いくら次々に申し込まれたからといって、相手の男性を一人ほうっておいたり、まして一緒に来たパートナーが一人で所在なげにしているのに、自分だけ他の人とばかり踊ったりするのは考えものです。
男性に一言。フロアを歩く時は、女性を先にして歩き、女性の席まで送っていって下さい。主催者が女性の場合には、一度はダンスを申し込むのがやはり招待された側のエチケットだと考えていいでしょう。