hitomiとの思い出話を送って下さい
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『よ〜いドン!』 (15/11/1)
 10月半ばの金曜日の午前10時頃から、私の住んでいる街の人々を取り上げた関西テレビ『よ〜いドン!』の放
送があった。
 その中で私も取り上げられたのだが、今回の放送は私のスナック芸だけではなく娘の話題も取り上げてくれた
ので、今までとは違う編集で時間も長い目だった。
 その為か、いつもより反響が多く沢山のメールを頂いたが、その一部を抜粋した。

 「今朝、よ〜いドンを偶然見ました。すごい良かったぁ、ちょっとホロっとしました。相変わらずテレビ映りもばっち
り!」
 「今度はしっかり出ていて見ごたえがあったよ」
 「見たよ。マスター、テレビ慣れしてる。知ってる人がテレビに出ているって、嬉しいです。娘さんの話、胸がいっ
ぱいです。娘さんは天国で幸せにされているよ、きっと」
 「見ました!昨日のテレビの番宣でたまたま知って、今日は初めからしっかり見せてもらいました。良かったで
すよ」
 「いよっ、人間国宝!ダンディーで良かったよ」
 「見ましたよ。もう堺と言えば、『スナックタイガース』ですね」
 「今晩は。マスターの技もついに、人間国宝までになったんですね」
 「人間国宝、見たよ。ちょっと(ハゲ)頭が映り過ぎ〜(@_@)でも会話は芸能人に負けてなかったなあ。面白かった
で」
 「ビデオ撮って見ました。感動しました。私はPCは苦手でホームページは見てませんが、瞳の事は忘れた事が
ありません。中々そちらへ行けませんが、年に1回は必ず行きますので、いつまでも元気でいて下さいね」
 「マスター、見ましたよ。『人間国宝』オメデトウございます」
 「マスターもついに、人間国宝になったんですね。また、M子ちゃんとお祝いに行きますね」
 「録画して見ました。マスターも元気そうで良かったです。また寄せてもらいます」
 「瞳ちゃんの成人式と幼い頃の写真がテレビに流れてるのが不思議でした。(友達の)誰よりも有名やん。未だに
信じがたい。側にいてる感じで、多分、見守ってくれてるんじゃないかなと思ってます。又、行きますね」
 「こんにちは。テレビ見ましたよ。親爺さんはいつも元気で明るくて、パワーを貰っています」
 「おはようございます。今週、実家へ帰って来てて、今、お父さんと『よ〜いドン』見てました。パパさんが出て、ビ
ックリしました!!「初めて一人暮らしした頃、瞳ちゃんに仲良くして貰っててん。パパさんお父さん同い年やで〜。
67歳、まだまだ若いなぁ」とお父さんと話をしてました!! 朝からホッコリしました。
 「さすが堺の人間国宝!やりますね〜」
 「今までと違う編集で見ごたえがありました。円ひろ志が『歌、普通にうまいなあ』と感心していましたが、久しぶり
にイイ喉を聞かせてもらいました」
 「今までの集大成のようなTV出演に、涙が出ました。人間国宝でも、ちらっと、下ネタは、健在でしたね」
 「こんばんみ、放送拝見したよ。べっぴんさんな、瞳チャン、CiCiちゃまがジュピター好きだとは、ななは、子供の名
前に樹日太と、つけたい位に好きな曲です、大変お上手でした*\(^o^)/*」

 今回のテレビ出演で多くの知人友人に喜んでもらい、私は今まで頑張ってきた事が無駄ではなかったと確信した。
 しかし私にとってこれが到達点ではなく、より多くの人たちに喜んでもらえる様に、この年寄りがより一層の努力を
しようと思いを新たにした。
 さあ、次の目標に向かって新たなスタートだ。
 『よ〜いドン!』
夢のつづき (15/10/15)
 最近、店は(ひま)だ。そんな時はいつもパソコンを開いている。
 今日は娘のホームページの更新日が間近(まぢか)(せま)っているのでエッセイの事で頭がいっぱいである。
  1週間ほど前から書き始めてある程度(ていど)は仕上げたが、どうも内容がしっくりこない。
 しかし(ほか)()いアイデアが浮かんでこない。
 これを使おうかどうか考え(あぐ)ねている時に、若い女性3人と男性1人が来店。それがまた明るい子たちで大い
に盛り上がり、先ほどまでアイデアに(きゅう)して困惑顔(こんわくがお)の自分が何処かへいった。
 (しばら)くしてアベックが来た。彼氏はツケをして3か月以上になるので、電話をしようかどうかと迷っていたところだ。
 そのアベックの(あいだ)に割り込む様に初めて見る2人の男性客が入ってきた。
 「失礼(しつれい)な客やなあ」と思い、アベックに「ごめんな、席を移らせるわ」と言うと、2人は「別にいいよ」と受け入れてく
れた。
 飲み物のお代わりが多くて、ジョークを言う間もないほど忙しくしている時に、外国人(がいこくじん)を含む5人のお客さんが来
たが、カウンター席はあと3人分しかないので、店の片隅(かたすみ)にあるボックス(テーブル)席に座ってもらった。
 自分1人ではキツイなあと危惧(きぐ)していると、1人の女の子がカウンターに入ってきて救いの手を差し伸べてくれた。
 最近はずっと景気が悪く忙しいのには()れていない。ぎこちない私を尻目(しりめ)に彼女はテキパキと対応、こういうの
()れているみたいだ。
 バタバタしている時に5人のお客さんが「いける?」と入店(にゅうてん)
 「無理ですわ」と返答するも、応援の女の子が壁際(かべぎわ)に置いてあった予備の椅子2つをカウンターに詰めて「どうぞ」
とお客さんを通した。中々機転(きてん)が利く子だと感心。
 多忙(たぼう)もピークに達し、いつの間にかママも加わり応対しているが、私は菓子皿に付き出しを盛るのに手間取り、
皿に敷く紙ナプキンを濡らしてしまったり、お菓子をこぼしたりと狼狽(うろた)えている。
 どさくさに(まぎ)れてアベックの間に割り込んだ先程の男性客2人が外へ出て行ったきり戻ってこない。飲み逃げか?
 店の外を見ると何人かがガラスの窓越(まどご)しに店内をのぞき込んでいる。店に入ろうかどうか迷っているみたいだが、
店内は満杯(まんぱい)でもうこれ以上受け入れられないと思っている矢先、外にいた人たちがガヤガヤと入って来た。
 それも6人。その中の3人ほどの女性が着物姿で盆踊(ぼんおど)りを踊りながら入ってきて、もう店内は(ほと)んど知らない客で
てんやわんやの大騒(おおさわ)ぎ。
 「もうこれ以上(いじょう)、無理!無理!」
 昨日だったら入れたのに来客が今日に重なってしまい、商売(しょうばい)は思う様には回らない。
 その6人を断ろうとしたら、先客(せんきゃく)の5人が「私たち帰るから、その人たちを入れたって」と気を利かせてくれた。
 彼らの 勘定(おあいそ)をしようと伝票を見るとカクテルをかなり沢山飲んでいる。私は作る間が無かったのに応援の女の子
(つく)ってくれていた。
 そう言えば、バタバタしていたので、付き出しだけで一品を出していなかった。これではセット料金は(もら)えない。
 「何ぼ(もら)おかな?」
 迷いながら電卓を(たた)くが、何度(たた)いても計算が合わない。
 お客さんが待っているので、(あせ)ってしまう。

 「あ〜、どうしよ!」
 精神的に追い詰められて重苦しい緊張が極限(きょくげん)に達した時に、パッと目が覚めた。
 膀胱(ぼうこう)がパンパンに張っていた。
 トイレに行ってから再び床に()き、夢の中に出てきた応援の女の子の事を考えた。
 当店には従業員がいないしお客さんでもない。そう言えば娘の(ひとみ)に似ている。いや、絶対に(ひとみ)や。
 ホームページの更新日は明日で、アイデアに(きゅう)していた私を助けるために(ひとみ)が夢に出て来てヒントをくれたに
(ちが)いない。
 夢の中では(ひとみ)と一度も会話を交わしていなかったので、夢の続きを見て話をしようと目を(つぶ)った。
お盆の花 (15/8/15)
 昨日、妻と一緒に墓参(はかまい)りに行った。
 最近は熱中症(ねっちゅうしょう)で亡くなるお年寄りが多いので、私たちは日差しのきつい日中(にっちゅう)を避けて七つ下(ななつさ)がりのお参りだ。
 墓参(はかまい)りと言えば、以前はご先祖や父母への供養(くよう)だったが、11年前からは娘の(ひとみ)がメインになった。

 (きく)、キンセンカ、カーネーション、ケイトウ、リンドウ、グラジオラス、ユリ、トルコキキョウ…。
 お盆なので、どのお墓も普段より一段と(はな)やかな花が(そな)えられているが、特にハスやホオズキがひと(きわ)目を引く。
 地域にもよるが、当地ではお盆の仏花(ぶっか)にはハスの花が入っている。
 ハスは神話や聖典(せいてん)のシンボルとして古代のインドから使われていて「俗世(ぞくせい)の欲にまみれず清らかに生きる事の
象徴(しょうちょう)」と(とら)えられ、このイメージが仏教にも継承(けいしょう)されたと言われている。
 仏教では、ハスの花は「蓮華(れんげ)」と(しょう)され、お釈迦様(しゃかさま)蓮華(れんげ)の上で瞑想(めいそう)する絵を描いたり、仏像を蓮華(れんげ)の台座に
乗せているが、ハスは“天上(てんじょう)の花”として極楽浄土(ごくらくじょうど)象徴(しょうちょう)する花である。
 ホオズキは「鬼灯(ほおずき)」と書き、精霊(しょうりょう)が迎え火や提灯(ちょうちん)の火を頼りに集まると言われている事から、「迷わない様に、
ホオズキを提灯(ちょうちん)に見たてて盆棚(ぼんだな)に飾る」という説がある。
 また、真夏の暑い時期に農作物の収穫(しゅうかく)が今よりもずっと少なかった時代に、ホオズキの鮮(あざや)やかな橙色(だいだいいろ)は花や
果物などの供物(くもつ)の不足を補(おぎな)い、家族の心にも灯(あか)りをともした。
 お盆の時期に墓花(はかばな)仏花(ぶっか)にホオズキを入れるのは、「ご先祖様が迷わない様に」そして「充分にご供養(くよう)をしたい」
という心遣(こころづか)いの表れだとか。

  七つ下(ななつさ)がりの風を静かに感じながら墓参りを済ませ、心地(ここち)よい気分で帰路(きろ)()いた。
 ※七つ下がり=午後の四時を過ぎた頃。
イリュージョン (15/7/15)
 私は十数年ほど前から店でお客さんに喜んでもらう為にスナック芸やマジックを始めたが、現在ではレパートリー
は200ぐらいになった。
 店でお客さんにリクエストをされた時だけマジックをするが、時々「飲み会で演じたいのでマジックの種を教えて欲
しい」と要求される事がある。
 そこで簡単なマジックの種明かしを伝授すると共に、昨年末からネットで『マジックの種明かしシリーズ』なるものを
公開した。
 このシリーズは他の種明かし動画と差別化をする為に、マジックの種明かしだけでなく、オマケとして難しそうなマ
ジックやギミック(手品の仕掛け)を使ったマジックも種明かし無しで同時に収録をしている。
 その為に結構手間がかかるので週に1回のペースでしか収録出来ないが、公開する様になってから7カ月経過し
て36本を数えるまでになった。
 これからは他にもやる事もあるので週1のペースは落ちるかもしれないが、コツコツ収録して最低でも100本の動
画をアップロードしたいと思っている。
 いや、100本と言わずにずっと続けていると自分なりのマジックを編み出せる様になるかも知れない。
 マジックで亡き娘を蘇らせる事は物理的には無理だが、オリジナルのマジックを編み出してイリュージョンで、会い
たい時にはいつでも夢の中に登場させたいと思う。
 ※『マジック種明かしシリーズ』http://www.ainet21.com/magic.htm




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