hitomi's poem

hitomiの part43  宝くじに当たったら



年末ジャンボ宝くじを買いました
神様、仏様、縁起担ぎに希望を託し
抽せん日の大みそかまで楽しい夢を見る

もし宝くじに当たったらオープンカー
車の好きな君を横に乗せてドライブだ
爽やかな風を受けて親子の喜びをかみしめる

もし宝くじに当たったらスタジオ付きの家
君にはピアノを買ってやり私のギターと合奏
親子のハーモニーが幸せな日々を奏でる

もし宝くじに当たったら二世帯住宅
君の愛する旦那も孫もまとめて面倒みよう
家族の深い絆で結ばれた暖かい家庭を築きたい

君が生きていたころは、そんな夢を見ました
君がいない今となっては、儚い夢となりました
でも、夢を失くしては生きてる活力が湧きません

だから、もし宝くじに当たったら旅行をする
お世話になった人達みんなで一緒にワイワイと
そして、君の写真を胸に忍ばせて同行
君の七回忌を兼ねて…



戻る

















hitomiの詩 part44  お正月


2010年1月1日。
新しい年の朝、私は窓を開けて外の空気を胸一杯吸い込んだ。
平和でのどかな空気が、身体の隅々にまでしみ渡るのを感じた。
私は新鮮な喜びをかみしめ、新たな気持ちで仏壇に手を合わせた。
「瞳、あけましておめでとう」
早いもので、あれから6回目のお正月を迎えた。
最愛の瞳と別れた数年間は、悲しみから逃れられずに苦しんだ。
死んだという現実さえも受け入れられずに、涙を流し続けた。
でも、挫けそうになった時、かすかに瞳の声が聞こえてくる。
「お父さん、頑張ってや」の声がズシリと私の心に響く。
そして時間薬が私を癒してくれ、ようやく立ち直る事が出来た。
今は夢を持つことも許されて、生きる喜びを実感している。
今朝は妻が心をこめて作ったお雑煮を仏前に供えた。
「お母さんが作った雑煮やで、じっくり味わってや」
その温かい湯気と匂いが天に届き、瞳の微笑む顔が目に浮かんだ。
私は瞳に今年の抱負を語り、「応援してや」と手を合わせた。


戻る



●back

●hitomi-top

●next

MYホームページ 愛netコミュニティ