hitomi's poem

hitomiの詩 part60  同窓会



啓蟄というのに夜はまだ寒い
どうせ店は暇だろうと侮っていたら
若い男の子と女の子が来た
二人は娘の同級生だ
少し前に小六の同窓会があり
二人は小学校以来の顔合わせだとか
懐かしい顔に面影が残る顔
記憶が薄い顔に見当つかない顔
話しているうちに思い出せる顔
セピア色の昔話に花咲かせ
それぞれの近況報告で盛り上がり
楽しかったと振り返っていた
そんな中、瞳の話題が出たらしい
そして此処へ来る事になったとか

薄れかけた記憶を辿りながら
私も二人の会話に参加した
6年2組の担任の話に学校の話
とりとめのない話につのる話
思いきり沢山の話をした
話の中の知っている友達の名前に
瞳が家に連れて来た時の事を思い出す
今日の女の子は一番仲が良かった子で
瞳と一緒に唄った曲を披露してくれた
私は瞳が好きだった「Jupiter」を唄う
二人は瞳と一緒でレゲエが好きだとか
ブギーマン、ボブ・マーリーに目が輝く
「普通やったら、ここに瞳もいてるんやろな」
淋しがり屋の瞳もきっと同窓会に出たかったはず
はるか遠くの娘を重ねては胸を詰まらせた



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hitomiの詩 part59  冬支度


秋も深まり近頃の朝夕はめっきり寒くなった。
自宅横の桜の木の葉もチラホラ黄色く染めてきた。
ストーブや炬燵はまだだが、1週間前からカーディガンを羽織ってる。
箪笥の中の下着のシャツも長袖に、靴下も厚めのモノに替えて冬支度。
寒がりの私はベッドに毛布を敷き、上と下の毛布のサンドイッチの具になる。
ベッドの中で寒くて眠れずにいる時、娘の事を思い浮かべることがある。

今頃どうしているのかな?
天国には冬があるのかな?
一年中春で暖かく穏やかで、
一年中きれいな花が咲いて、
その花に囲まれて暮らしているのかな?
広い天国で、独りぼっちでいるのかな?
お爺ちゃん、お婆ちゃんと出会えたかな?
以前に飼っていた猫たちとも会えたかな?
独りでいるなら今すぐ行ってやりたいが、
この世でやり残している事が沢山あるから、
しばらく待ってほしいと乞い願う。

布団の隙間から冷気が入り、震えながら瞑想の時が続いた。


一句:朝夕の 寒さ身にしみ 冬支度



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