hitomi's poem

hitomiの詩 part74 万華鏡




瞳が遺した銀色の筒
美しいホログラムで飾られた万華鏡
手に取って小さな窓の中を覗いてみると
キラキラと煌めく異次元の空間に心を奪われた
穴の奥にあるカラフルなビーズやスパンコール
クルクルと廻せばゆるやかに幾何学模様が変化する
雪の結晶、ルミナリエ、スターマインに色とりどりの花びら
小さな筒の中で無限に広がる光のファンタジー
そこにマジシャンがいる訳でもないのに
変幻自在 色彩のイリュージョンに引き込まれ
しばし、辛い事も忘れて怪しげな世界に浸ってしまう
悠然と流れる時間を感じさせてくれる万華鏡
疲れた心を癒してくれるこの魔法の筒を
瞳も寂しさを埋めるために覗いていたに違いない




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