●慕嬢詩『フキノトウ』




雪どけの道に 春の風
やさしく土を 撫でてゆく
長い冬を 越えたあと
小さな命 目を覚ます
土手のすみに 道ばたに
薄い緑の 丸い芽が
ひっそり空を 仰ぎ見て
春の光を 待っている

ああ フキノトウ
春を告げる 小さな命
雪の下で 耐えながら
今日も芽吹く その姿
愛らしくて あどけなく
どこか娘に 似ているよ


ほろりと苦い その香り
心の奥を 刺激した
「もうすぐ春ね」と言っていた
遠い日の君が よみがえる
待ち焦がれた 春が来て
鳥はさえずる 大空で
新芽の息吹 山染める 
生命が息を 吹き返す

ああ フキノトウ
今年もまた ここにいる
仲間と揺れる 陽だまりで
山から届く 春の使者
明るい春が 来るたびに
娘に会える 気がする


 ※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
#慕嬢詩 #フキノトウ #心に残る詩 #チャレン爺有 #スナックタイガース #堺でおもしろい店・人 #有村正 


●back

●hitomi-top

●next

MYホームページ 愛netコミュニティ

●Tigers  STAY HOME