小ぬか(あめ)



(きり)に包まれたような夕景色
わずかに()れてるペーブメント
街路樹にシトシト小ぬか(あめ)
傘もささず(たたず)む土居川(あた)
静寂(しじま)の中に耳を澄ませば
君の(ささや)きがかすかに聞こえ
(ふさ)いだ気分を(なご)ませる
ああ、(わたし)には
切なくも優しい小ぬか(あめ)


(かすみ)の中を行きかう車
ライトに(きら)めくアスファルト
街路樹にシトシト小ぬか(あめ)
あてどもなく(ある)くフェニックス・ロード
遠い昔に思いを()せれば
君の面影(おもかげ)が心の中に
不死鳥(ふしちょう)のようによみがえる
ああ、(わたし)には
切なくも優しい小ぬか(あめ)
切なくも優しい小ぬか(あめ)


※ペーブメント=舗道








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