慕嬢詩 『秋の夜長』



月明かり差す 窓の外
すだく虫の音 聞きながら
煙草くゆらせ くつろいで
ひとりしみじみ もの思う
ああ、人が恋しい 秋の暮れ
目に浮かぶのは 愛し君
共に過ごした 遠い日々
かすかに残る 君の声
ああ、秋の夜長に 夢を見る

静かな夜の ひとときを
去りし思い出 アテにして
ちびりちびりと 偲び酒
昔に帰るよ 飲むほどに 
未練が募る カウンター
ああ、グラスの向こうに 愛し君
青いまつ毛の 優しい目
僕を見つめて うるんでた
ああ、秋の夜長は うら寂し

ほろ酔い気分の 帰り道
心地よい風に 誘われて
ふらり夜道を 遠回り
なにげに空を 見上げれば 
満天の星の その中に 
ああ、ひときわ煌めく 愛し君
星座の話で 夢かたり
ロマンチックな夜 過ごしたね 
ああ、秋の夜長を 懐かしむ

※秋の夜長に、一人でお酒を飲みながら物思いにふけているときに、時々今は亡き娘が現れます。
※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。




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