慕嬢詩 『アジサイの詩』


君を偲んで 始まる朝
寝起きのコーヒー 温かかく
ぐるぐるめぐる 在りし日々
バラ色、灰色、玄(クロ)、青、朱(アカ)に白
その時々に うつろいで
アジサイのように 変化する
世間に揉まれる 人生は
色々とあって 奥深い
君と飲んだ あの時の
朝の匂いを 懐かしむ

人が恋しい 土曜の夜
気休めのお酒 飲みに出る
キラキラしてる 夜の街
金色、紫、青、赤、緑、白
怪しく誘う ネオンサイン
アジサイのように 惹きつける
魅力に酔いしれる ひと時は
恋しい思いが こみ上げる
君と語った カフェバーの
夜の会話を 振り返る

梅雨寒の日の 昼下がり
傘の花咲く 遊歩道
シトシト雨の 降る路傍(ロボウ)
空色、紫、青、赤、ピンク、白
しっとり濡れて 生き生きと
アジサイの花が 色競う
その鮮やかさに 魅入られて
心が華やぎ 満ち足りる
君と歩いた あの時の
昼の散歩を 思い出す
※青、朱、白、玄=古代中国の五行思想を人生に当てはめて、「玄冬」は幼少期は芽吹く前の冬で。「青春」は若々しく未来に成長しつづける時期。
世間で中心的な役割を果たし活躍を見せる現役世代が「朱夏」。「白秋は」老年期で、人として穏やかな空気やたたずまいを見せ、人生の実りを楽しむ期間。
※梅雨寒(ツユサム)=梅雨期にしばしば不意に訪れる季節はずれの寒さをいう。
※路傍= 道のほとり。みちばた。※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。

#慕嬢詩 #アジサイの詩 #チャレン爺有村 #有村正



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