hitomi's poetry-11
龍神橋 
(1) 家の窓から龍神橋が見える
あの橋を渡って君が帰ってこないかなと
時折り眺めては心密かに願う
幼いころ 橋の上から川を見つめては
橋が動くと面白がっていたね
ある時、橋の上で遊んでいて
風で飛んだ麦わら帽子が
流されていくのを恨めしそうに見ていたね
そんな可愛い仕草もあどけない光景も
今はもう遠い過去のこと
脳裏のアルバムの1ページ

(2)

家の近くの龍神橋の上
欄干にもたれて君が甦ってほしいなと
水面(ミナモ)を見つめては深く思いにふける
若かれし日 橋は未知の向こうに通じると
たびたび渡り 楽しみ求めて行ったね
時々、橋のたもとに佇んでは
水辺を飛び交う白い鳥に
私の願いを届けておくれと祈ったね
そんな愛しい行いも純情な振る舞いも
今はもう遠い過去のこと
思い出しみ込んだ1ページ
※宝永元年の大和川付け替え以来、堺港に注入する流砂
のため港は寂れた。
浜の人をはじめ住民、金持ちが港湾復興を願い天明6年、
越後の福井の龍沢法山善宗寺の僧に祈願を依頼したところ
祈願終了の日没より海上一面に灯明が煌めきわたった。
これはまさしく龍神の霊験なりと評判が立ち、以来この新地
を龍神と名づけ、天保9年に架設した橋を龍神橋と命名した。
※天保=江戸後期


しあわせになろう

(1) 苦しんでいるのは 君だけじゃない
誰でも人は 心に鉛(ナマリ)を抱えている
涙流したい ことだってある
辛い時は 一人で苦しまないで
いちど僕に吐き出してごらん 思いのたけを
メールでも電話でも 打ち明けるだけで
少しは心が晴れるよ きっと
生きてるからには しあわせをみつけよう
大切なことは 普段の努力と心がけ
君がしあわせになれば 僕もしあわせになる
まわりの人みんなも しあわせになれる
そう、お互いにしあわせになろうよ
(2)
悩んでいるのは 君だけじゃない
誰もが肩に 重荷を背負っている
他人(ヒト)に云えない ことだってある
悲しい時は いつまでも悩まないで
好きな歌を唄ってごらん 思いっきり
マイク持ち大きな声 張り上げるだけで 
気分が満ち足りてくるよ きっと
誰にでもある しあわせになる権利
肝心なことは 気持ちの持ち方次第だよ
君がしあわせになれば 僕もしあわせになる
まわりの人みんなも しあわせになれる
そう、お互いにしあわせになろうよ