夕陽

君と来た埠頭に 思い出求めて来た
今日も陽が沈む 水平線に陽が沈む 
君と眺めた夕焼けと 同じじゃないけれど
キレイと感じるのは 今も変わらない

夕風に撫でられて 佇んだあの時は
交わす言葉もなく 静かに時が流れる
それだけで幸せな 気分にひたれてた

僕はオレンジ色の 夕陽に向かって深呼吸
振り向けば君の顔が 黄金色に輝いてた
ああ、麗しい君よ 思いをはせる西の空
どうしているのかと 気にかかる
ああ、もう一度 君と共に夕陽を眺めたい


思い出の埠頭に 追憶の糸たぐる
フォトは無いけれど 脳裏に写る鮮明に
水面(ミナモ)を染める夕焼けは 白い雲も赤く染め
沖に船のシルエット あの時のようだ

ぼんやりと見ていると 過ぐる日が蘇えり
君の微笑む顔 幸せの時が流れきて
疲れきった心身が 癒されほぐされる

君はオレンジ色の 夕陽の目映い光彩
あたたかく柔らかい エネルギーを僕にくれる
ああ、いとしい君よ 思いがつのる西の空
心がしみじみ いつまでも
ああ、もう一度 君と共に夕陽を眺めたい

瞳が中学生の頃、天保山ハーバービレッジに行った時の思い出を綴りました。