hitomi's poetry-8
涙まじりのララバイ
(1) 今、ひまわりが 季節はずれの 花を咲かせてる
優雅に開いた 黄色の大輪が 秋風に揺れている
君にはもっと 長い間 咲いて欲しかった
もうすぐ27回目の 誕生日が来ますね
君のいないテーブルに 一輪の花を飾る
いくつになっても 誕生祝い したかったよ
君と一緒に 乾杯を 交わしたかった
涙まじりのララバイ 何を云っても始まらない
涙まじりのララバイ 何を云っても戻れない
君への思い 胸に募り 今日も枕ぬらす

(2)

今、阪神は Vの話題で 花を咲かせてる 
大阪の街は 黄色い声援と 歓喜に揺れている
私と一緒に 甲子園に 行って欲しかった
もうすぐ27回目の 誕生日が来ますね
君を祀る仏前に 試合の結果を伝える
共に喜んで 優勝祝い したかったね
君と一緒に 祝杯を あげたかった
涙まじりのララバイ 何を云っても始まらない
涙まじりのララバイ 何を云っても戻れない
君への思い 胸に募り 今日も枕ぬらす

※ララバイ(lullaby)=子守唄
※瞳の誕生日は9月13日

door
ステン色の冷(さ)めたドアノブ 握るたび
淋しそうな君の面影 目に浮かぶ
いつでも帰っておいでよと 思いながら
時どき鍵をかけないで いるけれど
ああ、悲しい願いだね そんなこと…

ただいま〜!と、このドアを開けるなり
友達との楽しい話 してくれたね
あの時の生き生きした 瞳(め)の輝き
うれしそうなあの表情 弾んだ声 
ああ、思い出すたびに 逢いたくなる 
あの時のあの笑顔 どこへいったのか
愛する人に裏切られ 仕事に疲れ
君のつらい胸のうち 打ち明けて
朝まで語り合い 立ち直ると言った
あの時のあの約束 どうしたんだよ
共に喜び共に涙した この部屋に
このドアを開けて 帰って来ておくれもう一度 
このドアを閉めて 出て行かないでくれもう二度と
こんなこと考えるなんて 未練がましいよね
でも、それほどに 君を恋い慕う いつまでも

ステン色の冷(さ)めたドアノブ 握るたび
淋しそうな君の面影 目に浮かぶ
いつでも帰っておいでよと 思いながら
時どき鍵をかないで いるけれど
ああ、悲しい願いだね そんなこと…