<スピリチュアル>はなぜ流行るのか

私の事が本の中に掲載されました。
 本のタイトルは <スピリチュアル>はなぜ流行るのか(PHP新書451)で磯村健太郎さんが著作されました。
 内容は「目に見えないなにかとつながる感覚―<スピリチュアル>。今なぜ人々の心をとらえるのか?
 宗教・心理・社会学の最新研究を盛り込み、ブログや「江原現象」、『キッパリ!』や「千の風になって」などの身近なブームの深層に迫る。宗教の役割が希薄になった日本で、「癒されたい」「救われたい」「つながりたい」という声なき願いに応えてくれる存在とは。
 現代の若者やコミュニケーション、メディアの実相も浮き彫りにする、<スピリチュアル>の本質がよくわかる画期的な入門書」です。
第1章 「ジュピター」はなぜ人を癒すのか―スピリチュアル入門 の「ジュピター」と中越地震 という項目に載っています。
(前略)この歌は、2004年10月に起きた新潟県中越地震を機にちょっとした話題がなった。発売からずいぶん時間がたっていたにもかかわらず、新潟のラジオ局に「応援メッセージ」とともにリクエストが殺到したのである。「NHK紅白歌合戦」の出場者を選ぶときには被災者からの要望がたくさんよせられたという。被災者に思いをはせた人がこの歌を贈ろうとし、被災者も癒されるように感じたとすれば、いったいなぜだったのか。もしかすると人々は、かつて「宗教」が果たしていない役割をこの歌に託したのではないだろうか。
 別の例を挙げよう。2006年2月のこと、わたしは大阪府堺市からの「NHKのど自慢大会」を見ていて、一人の男性の「Jupiter」に引きこまれた。歌のうまさのせいだけではない。ただならぬ思いが伝わってきたのだ。合格の鐘が鳴り、司会者がかけよった。
「二年前にお嬢さん、25歳で肺の病気で亡くなりました。一人娘だったんですね…」
「ええ、そうです」
「どんなお気持ちでこの歌、お歌いになっていらっしゃるんですか?」
 男性の目はうるんでいるように見えた。
「天国に一人でいてる娘に『お父さん、がんばってるで!』というところを見せたいと思って歌いました」
 この男性はスナックを経営している有村正さん(58)。後日、話を聞いたところ、娘の瞳さんの写真を胸にしのばせて「一緒に歌った」という。一周忌のとき、瞳さんの友人らがあつまり、カラオケをしようということになった。そのうちの二人がこの歌を歌って、「瞳ちゃん、これ好きやったんやで」と教えてくれた。
「それから「Jupiter」を深く知りたいと思うようになりました。娘はどんな気持ちで歌ってたんかなあ、と思って。歌詞に『深い胸の奥で つながってる』とありますね。姿はないけれど、これを歌うと、娘とつながっていると実感するんです。歌詞をかみしめているうちに、『Jupiter=娘』という気持ちになってきました。たましいにひびく歌です」
 私はこの本を読んでますます「Jupiter」を歌い続けて人々の心を癒せるようになろうと思いました。