からおけ教室-4

カラオケ上達法ー14【間・テンポ】
カラオケを歌う中で、深みがなくなるという原因には「間」の取り方に問題があります。歌詞
の内容をよく知り、自分の感情の中に植え付けてから、自分自身の個性と「間」の取り方で
肉付けして歌えば、レパートリーも次々と増加するでしょう。
また、カラオケを歌うには、生オケと違って、待ってくれませんから「間」の取り方やテンポに
気をつけなくてはなりません。だから、自分の歌う歌のテンポを肌で感じる事が非常に大切
です。テンポ(速度)が速くても、遅くても、歌を上手に歌う事は出来ないでしょう。その為に
は、ふだんからの心がけが大切です。歌謡曲を聞く時にも、ただ何となく聞くのではなく、で
きるだけ「間」やテンポに気を使い、歌のリズムをよく覚える事です。
カラオケの場合は、色々なメーカーで制作されている為、同じ曲でもそのメーカーの編曲に
よって、以外とテンポの異なるモノがあります。この点もやはり気をつけ、ふだんから研究し
ておかないと歌の感じが変わったり、歌いにくくてサッパリ乗らない事がありますので、極
端にテンポの違うメーカーのカラオケは避け、自分の体で覚えたテンポに合うカラオケを選
ぶべきです。本気で歌を上手く歌いたいのなら、各メーカーのそれぞれの曲のテンポや音
程をメモしておき、特徴を把握しましょう。
納得のいくテンポを覚えるには、常日頃から歌って練習したり、好きな曲を何度も聞き、数
をこなして、しっかりしたテンポを身につける事です。
カラオケ上達法ー15【歌う筋肉について】
大まかに言って、歌う筋肉には、声帯を引き伸ばす働きをする@輪状甲状筋(伸展筋・前筋)
と、声門を閉じる働きをするA閉鎖筋グループがあります。そしてB呼吸の圧力、これら三つ
が、発声時、音源となる声帯の振動状態を決定しています。これらの条件のバランスによっ
て音程調節も決まるのですが、甲状軟骨(喉仏)と輪状軟骨をつないでいる輪状甲状筋で、
この筋肉が緊張すると声帯は伸展します。声帯が伸展させている輪状甲状筋が働かなけれ
ば、音源を作る事において機能的融通性が得られません。その意味においても輪状甲状筋
は歌う筋肉の主役と言えるのです。
しかし、この筋肉は不随意筋である為、直接コントロールする事は不可能です。でも、これら
の筋肉はある条件に対して反射的に働く性質を持っています。その条件とは、音の高さ・強
弱・音質・母音・音の長さなどです。これらを含んだ具体的な音を模範唱として示し、その示さ
れたものを模唱(マネて歌う)させれば、反応の善し悪しはあれ、反射的に発声機能が有機
的の働きます。この原理を利用すると、音痴や音程不安定の矯正もする事ができます。
歌唱時に音程が外れるというのは、輪状甲状筋が的確に働かないで、他の筋肉とのバラン
スがとれていない状態です。この筋肉を鍛える事によって、音程が安定してきます。
『輪状甲状筋とは?』
色々ある歌う筋肉の中でも、音の高さを調整する
中心的な存在。
これが緊張すると甲状軟骨が倒れ、その分、ギタ
ーの糸巻きみたいに声帯が伸びて声を高くします。
小さな筋肉だけど、大きな働きをしている。
カラオケ上達法ー16【音域を広げる】
発声は筋肉運動ですから、常に筋肉を使うか、能力維持に努めなければ、音域も狭まりま
す。逆に鍛えれば、音域も広がります。では、どのような練習をすればいいか?
裏声の発声練習をする事です。裏声を発する事で輪状甲状筋を鍛える事が出来ます。
裏声には色々な種類猪があります。息漏れの少ない、歌う事に適した裏声の場合、常に閉
鎖筋グループ(表声を主体的に作る働きをする)が同時に働くので、輪状甲状筋とのバラン
スのとれる範囲でしか、筋肉を鍛錬できないという問題がつきまといます。同じ裏声でも、声
門が開き息漏れの激しい、歌う事には適さないピュアー・ファルセット(純粋な裏声)は、閉鎖
筋の影響をほとんど受けずに、この問題を回避し、輪状甲状筋を効率よく鍛え強化し、柔軟
に働かせる手段になります。
つまり、ピュアー・ファルセット傾向の発声訓練は、音の高さを主体的に調節する輪状甲状
筋を、集中的に鍛え、スピーディーに目的(音痴の矯正・音域を広げる)を実現する効果的な
方法です。ピュアー・ファルセットでの発声時は音程が不正確になりがちですが、気にせず
音質を重視した練習をする事で大変効果が得られます。
<正しい口の開け方>
しっかり口を開きましょう
<よくない口の開け方>
眉間にシワをよせない
口をゆがめない
口をあいまいにあける
肩を上げない
口を開けすぎない
アゴを上げない
<正しい立ち方>
視線は目の高さで遠くを見る
舌は奥へ引っこまないように
重心はちょっと前に
足は肩幅に開く
かかとは地につけたまま
<よくない立ち方>
背をまるめない
肩を上げない
のけぞらない
<裏声>
息を漏らした感じの声(ファルセット)で発声します。表声傾向の音質になってはいけません。
喉の奥はアクビが出た状態で、息が混じった裏声で、遠くに届けるような感じ。(ヤッホー!、
ホー・ホーとフクロウの鳴き声、ウォー!と犬の遠吠え等)
<表声>
息漏れのしない力強い低めの表声で発声します。喉の奥は狭めるような感じにしてハッキリ
した「ア」の発音にします。決してあいまいな発音になってはいけません。(アー・アー・アー、
メー・メーとヒツジの鳴き声、ギー・ギーとドアのきしむ音等)
@裏声だけの発声練習。
A表声だけの発声練習。
B裏声・表声の変わり目を出してみて下さい。喚声点(裏声・表声の変わり目)がスムーズ
に出せるように練習。
※@〜Bをギター、ピアノなど楽器ののリードで音階をリズムをとって発声練習したり、自分
の最も高い音域を裏声で出す。
色々な曲を歌う前のウォーミングアップに、歌唱能力維持等に行ってください。
また、色々な曲を裏声で歌ってみるのも、輪状甲状筋を鍛えるのによいでしょう。
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