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季語と時節の諺ことわざ
季 語:初春、新春、ゆかしく香る、
 新玉の年の始め
青菜に塩
 元気がなくてしょんぼりしているたとえ。
   海鼠なまこを藁わらでつなぐ
 見た目はがっちりしている海鼠も、藁
 でくくると簡単日に縮小するところから、
 緩急自在なたとえ。
  損は儲けの初め
 やや逆説的は表現であるが、損をする
 事は次の利益につながっていく第一歩
季 語:晩冬、余寒の候、春寒の砌、
 残寒なお激しく、立春とは名ばかりで、
 余寒厳しき折柄
鮟鱇あんこうの待ち食い
 あまり骨折らないで利を得ようとする場
 合のたとえ。
   河豚ふぐは食いたし命は惜しし
 快楽は得たいが、後のたたりが怖くて
 ためらわれるという意。
  河豚にもあたれば鯛にもあたる
 ついてない時には、危険がないと思わ
 れるものでも害になる
季 語:早春、浅春、春暖の候、
 若草萌ゆる候、三寒四温、菜種梅
 雨
なたねづゆ、春の大雪、名残り雪、
 雛祭り、啓蟄、春の彼岸、桜前線、
 花曇り、桜まじ、卒業式

独活うどの煮え太り
 形だけが大きくて質の悪いもの。
   たこに口なし海月くらげに目なし
 分かりきった当たり前のたとえ。
季 語:中春、麗春、陽春の候、
 桜花爛漫
花より団子だんご
 見て美しい桜の花よりも、おいしくて腹
 のふくれる団子の方がよい。風流より
 は実利の方がよい。外見より内容をと
 るという意。
   麻の中の蓬よもぎ
 善良な友人と交われば、その感化で自
 然に善人になる、という意。
  明日ありと思う心のあだ桜
 今、美しく咲いている桜の花は、明日も
 同じ様に咲き誇っているものと思ってい
 ると、夜中の風で散ってしまう事もある
季 語:晩春、逝く春、暮春の候、
 碧空高く、新緑輝かしき季節、
 薫風五月の好季節、青葉の空
女房を質においても初鰹はつがつお
 初鰹が非常においしい事を、誇張して
 いう。
季 語:初夏、梅雨の候、薄暑の砌、
 若鮎踊る
:磯の鮑あわびの片思い
 鮑は片貝で磯にへばりついている。そ
 の様にこちらが恋するだけで、相手は
 何も思っていない事のたとえ。
   豌豆えんどうは日陰でもはじける
 豌豆は日陰で育っても時が来ればは
 じける。事が成就するには時が必要。
季 語:暑中見舞い、梅雨明け、盛夏、
 海開き、猛暑、真夏日、油照り、夕立、
 
入道雲、打ち水、虹、蚊遣り、土用干し

夏座敷と鰈かれいと縁端えんばながよい
 夏座敷は縁端の方が涼しくてよいが、
 カレイも端辺部のところがおいしい。
   蓮根れんこんの穴に鰻うなぎ
 似合わない事のたとえ 
 
季 語:残暑、晩夏、秋暑、夕立、
 土用波、盆踊り、雲の峰、蝉しぐれ、
 線香花火、虫の音

うりの蔓つるに茄子なすびはならぬ
 平凡な親から非凡な子は生まれない。
 血統は争えないという意。
季 語:新秋、新涼、初秋、秋の長雨、
 秋霖、名月、良夜、露の秋、白露、
 虫の音、野分
諺:
秋茄子あきなすび嫁に食わすな
 秋茄子はおいしいので、姑が嫁に食べ
 させたがらないという意。また、茄子に
 は種が少ない事に縁起を担ぎ、嫁に食
 べさせなかったともいう。
季 語:晴れ、紅葉前線、錦秋、
 秋冷
え、いわし雲、運動会、初霜、
 初冠雪、雁渡し

泥中でいちゅうの蓮はす
 周囲の汚い環境に染まらずに、心の
 清らかさを保って正しく生きるたとえ。
   串柿くしがきの抜き食い
 串柿を作っておくと、食べれる様にな
 ったものを一つずつ食べるので、干し
 あがる頃には殆ど食べてしまう事も。
  とり寒うして樹に登り
      鴨寒うして水に入る

 同じ条件かであっても、それぞれの特
 性によって異なる行動をとる
季 語:初冬、秋時雨、小春日和、
 木枯らし一号、落ち葉、初霜、渡り鳥、
 霰
あられ、酉の市
はぜが飛んでも一代、鰻うなぎ
   のめっても一代

 めいめい生活は異なるが、どんな生活
 をしても等しく一生である。
   かますの焼き食い一升飯
 とれたてのカマスを焼いて食べるとおい
 しく、つい一升飯を食べてしまう。
季 語:師走、風花かざはな雪起こし、
 歳暮、
年の瀬、寒波、根雪、年越し、
 
おけらまいり、なまはげ、

エビで鯛を釣る
 わずかな元手で大きな利益を得る事
   たら汁と雪道は後がよい
 鱈は煮る程だし汁がでてうまい。雪道
 も時間が経つ程多くの人に踏み固めら
 れ楽に歩けるので、後の方がよい。
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