堺の指定文化財片桐棲龍堂
 2010年の7月に堺市指定文化財の名勝第一号に指定された片桐棲龍堂(セイリュウドウ)の庭園を初公開すると、
新聞に載っていたので行って来た。
 庭園は江戸時代初期のもので、単なる鑑賞本位の林泉式庭園だけではなく、築山(ツキヤマ)・枯滝(カレタキ)・
枯流れ(カレナガレ)を配した奥山の景色の中に作られた茶庭(チャニワ)の形態・構成を持っていた。
 そして平成19年には砂雪隠(スナセッチン)や腰掛待合跡、蹲踞(ツクバイ)、飛石など茶庭の遺構が見つかった。
 当家の主屋など七つの建築物は江戸中期ごろのものとして平成12年に国の有形文化財に登録されて、
当主は約400年の歴史を誇る漢方薬局を営んでいる。
 外露地から内露地を通って庭園に入ると、数名のボランティアの方が見学者に説明をしていた。
 この庭には約120種の花が四季折々に咲き、色々な昆虫や虫が飛んできたりするらしい。
 そして君が代で馴染みがあるさざれ石が長い年月を物がたり、いにしえの茶人達の茶事が偲ばれた。
                                                            (2010年11月08日)
 約400年の歴史を誇る漢方薬局
 片桐棲龍堂
漢方博覧図絵=日本で初めて開かれた博覧会の錦絵(M5年3月:東京湯島聖堂)

摩利支尊天廟

居室から眺めた
大仙栽

キレイな蝶も見学に? ボランティアの説明を受ける見学者
あいらぶ堺