hitomi's poem

hitomiの part41 (君を忘れない)



暑さが残る8月末の午後、物憂げに窓を開けると生温かい風が肌を撫でた。

苦手な夏の終わりに安堵を覚えるとともに、気だるさが全身を包んでいた。

晴れるでもなし曇るでもなし、なんとなくすっきりしない空をぼんやりと眺めた。

しばらくすると、脳裏にふつふつとある想いがこみ上げてきた。

「今頃、瞳はどうしてるんやろなあ」

空を見上げながら、その少し黄ばんだキャンバスに瞳の顔を浮かび上がらせた。

25歳の微笑んでいる顔や寂しげな顔から幼い時の顔までフラッシュバックしてきた。

私の心の奥にはいつも瞳がいるので、ふとした時に胸をかすめる。

うれしい時、楽しい時は、幸せでいられる喜びを君に感謝する。

苦しい時、辛い時は、君が側にいるから頑張れると思い挫けないでいられる。

瞳はいつも天国から私達夫婦を見守りそして応援してくれている。

どんなに離れていようとも私達は愛に満ちた太い絆で結ばれている。

だから私は片時も瞳を忘れない。これからもずっと君を忘れない。


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