慕嬢詩『2つの力』
 昨日、夕刊の夕刊に掲載されていた読書感想文を読んでハッと娘の育児が浮かんだ。
 脳科学者の著書で『最新の能医学で分かった!こんなカンタンなことで子どもの可能性はグングン伸びる!』と長々しいタイトル。
 感想文は「可能性を伸ばす方法がとても分かりやすく、なかでも『たった2つの力』を育てることだと指摘する。それは『知的好奇心』と『共感力』。それぞれに関係する神経伝達物質がいっぱい流れてやる気や安心と信頼を生み出す。
 『知的好奇心』を育てるには『まだ見ぬ世界、まだ知らない世界をどんどん見せる』ことが大事で、特に図鑑が知的好奇心を生み出す『魔法の力』を持っている、とあった。そして興味を持ったものを実際に見せること。『バーチャル(仮想)』の知識を本物という『リアル(現実)』の体験に結びつけてほしいという。
 また、『共感力』を育てるには自分の気持ちを理解してもらえる体験をすることが大切で、それは人の気持ちを理解できること、思いやりにつながる。その為にも子供に寄り添ってたくさん触れ合うことや絵本の読み聞かせを著者は勧めている。それらの行為が『心をつくっている脳の領域』に大きく働きかけるという。抱きしめる、一緒に喜ぶ、毎晩ベッドで絵本を読むなど、知らず知らずのうちに共感力を高めていた。
可能性を広げる鍵は特別なものではなかった。子育ては思うようにいくものではないが、感謝や思いやりの心を見せ、子供たちと向き合う日々を楽しみたい。」

 この投稿者は3歳と1歳の娘がいて、「幼児期に多くの経験をさせたいと思う」と書いていたが、私は仕事人間で娘の幼児期は構ってやれなかった。
 娘が生まれた当時は別の場所で喫茶店をしていたが、将来性が無い立地だったので現在地に引っ越しして、しゃぶしゃぶとスナックを融合させた店を始めた。珍しい業態なので普及させるために夫婦共稼ぎで必死で働いた。
 そんな事情で私は育児にはあまり関わっていなかったが、幼児期に『知的好奇心』と『共感力』の“2つの力”を育てていたら娘はもっと希望に満ちた人生を歩んでいたに違いないと思い、それが出来ていなかったことが今となっては悔やまれる。

※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
#慕嬢詩 #2つの力 #チャレン爺有村 #有村正

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