娯楽を伝導スナック芸−7
○爆竹ペーパー
 みんなで騒ぐ時、花火の「クラッカー」というものがあると、グッと盛り上がります。
パーティーなんかでも、うるさいヤツを黙らせる時、「パパーン!」と鳴らせば、毒を
もって毒を制す。一瞬、新鮮な静寂が漂ったりもします。
 しかし、いつでも「クラッカー」のある場所で騒ぐとはかぎらない。それに、いつでも、
クラッカーをふんだんに鳴らせる余裕(つまり資金)があるとも限らない。
 大音響が欲しい場合は、手近なところにある紙で、「爆竹ペーパー」を作りましょう。
 これは、タダで、何度でも私用できるのがいい。
○走れドブネズミ
 これは、瞬間ビックリ芸ですから、色々と「ネズミについて」とか「ここにもいるかもしれないネ」
とか云わず、とにかく突然に、やみくもに大声を出して、あっ、ネズミと、現物を放り投げ
て下さい。(材料はハンカチかおしぼりで…)
半分に折る すそを折る もう一度折る 裏返し点線の部分を折る
袋の中身をひっくり返す 結んで出来上がり
○ピサの斜瓶
モノがまっすぐに立っていないと、人はビックリします。イタリアの「ピサの斜塔」
などは、塔が斜めになっているというだけで、世界中から観光客が押し寄せ、
多くのお金を落としていってくれるのです。なんと世間とは甘いのでしょうか!?
 それでは瓶を斜めにして、ウケてみましょう。用意するのは、百円玉1個と、
ビールかコーラの瓶です。瓶はカラでないほうがスリルがあっていいでしょう。
「この百円玉を台にして、その上に、この瓶を斜めに立ててごらん」と、周囲の
人に試させます。
 みんな、思ったようにうまくいかないから
「お、おまえ、出来るのかよ!」なんて事を言います。
 あなたは出来るのです。シカケを知っているから。
 百円玉“100”という数字が、かなり大きく刻印されています。この数字の、
0円の中に、瓶の底を置きます。角になっている部分を、周到に慎重に、噛み合
わせるようにして、しばしばバランスの調整をします。
 ホレ、立った。斜めに。
 斜めにする方向は、特に決まっていませんが、手前に倒すようにしたほうが、
早くできるようです。
○瀕死のマッチ
 使用するのは2本のマッチ棒だけなのですが、その動く様が、
どことなく「生理的」に見えるので、思い入れの激しい女性などは、
「わー、なんか、カワイソーな感じねぇ」なんて言ったりもします。
 「このマッチ、死にそうーなんだよ」と言いつつはじめて、「あ、
動く。まだ息はあるな」と展開していきます。
 しばらくしたら、「あ、あ、死んだな」と、冷酷に折って捨てると、
効果的です。
図の様にマッチを1本掴み、
そのマッチを中指に強く押し
付け、こすりあげる。すると、
上にのせたマッチがピョンと
はねる。
スナック芸-8
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