【ことわざ:た】
「あ行」「か行」「さ行」「た行」「な行」「は行」「ま行」「や行」「ら行」「わ行」
大廈(たいか)の倒れんとする、一木の支うる所に非ず=大勢(タイセイ)が傾きかけてきた時には、一人の力では到底、支える事が出来ない。
台閣(だいかく)に列する=選ばれて、大臣になる。
竹を割ったよう=性格や性質がさっぱりしている事。また、気性がさっぱりしている事。
他山の石(たざんのいし)=〔よその山から出た石であって初めて、玉(ギヨク)をみがくのに役立つものだ、の意〕 見てくれが良くなくとも、そのものの大成には欠くことの出来ない好材料。〔俗に、模範の意に解するのは誤り〕
他人の空似=まったくの他人なのに、偶然顔つきや容姿などが似ている事。
蓼(たで)食う虫も好き好き=タデの辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまであるということ。
旅の恥は掻き捨て=旅先では知っている人もいないので、普段ならしないような恥ずかしい事や羽目を外す事をしてしまいがちである。
旅は憂(う)いもの辛いもの=旅先では知人もなく、とかく心配やつらいことが多いものである。
矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)=正体(そのものの良さ)を確かめるために、あらゆる角度から念入りに見ることを表わす。
智恵は万代(ばんだい)の宝=優れた智恵というものは、その持ち主一人の宝というだけでなく、のちのちまで役に立つ宝であるという事。
鶴は千年亀は万年=長生きで、めでたい事を言う言葉。鶴は千年、亀は万年生きる、という中国の神仙譚という伝説による。
手の裏を反すよう=言う事や態度が、がらりと変わってしまう事。また、そのようなさま。
出る杭は打たれる=才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる。さし出た事をする者は、人から非難され、制裁を受ける。
泥中の蓮(でいちゅうのはちす)=汚れた環境にあって よく純潔を保つことのたとえ。
伝家の宝刀=家に代々伝わる大切な刀。〔よくよくの場合以外は むやみに使わない奥の手の意にも用いられる。「―を抜く」〕
天壌(てんじょう)間の孤本=この世界に現在ただ一冊しか伝わっていない珍本。
天狗になる=うぬぼれる事。または自慢する事。自慢する事を「鼻が高い」という事からそれを天狗に見立てた意。
天は見通し=天は人々の行いを全て見通しているので、偽る事が出来ず、人は必ず自分の行いに見合った報いを受けるという事。
時は金なり=時は貴重なものだから、お金と同じように無駄に使ってはならない、という事。
天網(てんもう)恢恢(かいかい)疎(そ)にして漏らさず=《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。
怒髪冠を衝く(どはつかんむりをつく)=激しい怒りのために、頭の髪がさかだって冠をつきあげるということ。それほど、激しい怒りであるということ。
虎の子=とても大切にしている物の例え。虎は自分の子をとても大切にする事から。

「あ行」「か行」「さ行」「た行」「な行」「は行」「ま行」「や行」「ら行」「わ行」


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