【う】

穿つ(うがつ)=(動)「穴を開ける」意の雅語的表現。「はく」の老人語。人情の機微や事の真相などを的確に指摘する。
鬱屈(うっくつ)=(名)―する。くしゃくしゃした気分の晴らし場が無くて、もやもやが支配すること。
鬱蒼(うっそう)=(形動)―たる。―と。たくさんの木が茂って、薄暗く ひんやりとする形容。
空ろ・虚ろ(うつろ)=(名・形動)〔がらんどう〕木の幹のうつろな穴 。(「洞ろ」とも書く)内部がからであること。また、そのさま。空洞。うろ。からっぽ。心が虚脱状態であること。また、そのさま。表情などに生気のないさま。むなしいこと。また、そのさま。虚ろな目=ぼんやり。
産土(うぶすな)=その人の生まれた土地。産土神の略。産土神(―がみ)=その人の生まれた土地を守護する神。氏神。
ウマが合わないの「ウマ」=馬は乗り手を選ぶ動物。相性が合わないと、乗り手を平気で振り落としてしまう。反対に相性が合えば極めて従順なり、乗り手の技量以上の力を発揮してくれる。
麗(うらら)=―な。―なる。―に。「うららか」の意の雅語的表現。
麗か(うららか)=―な。―に。空がよく晴れて、暑くも寒くもなく、穏やかな様子。〔顔の表情などについて〕明るく晴ればれとして、心配事の無さそうな様子。―さ。

≪他ページ記載文字≫
「ア」ウィリー・ウィリー 「サ」胡散臭い(うさんくさい) 丑の刻(うしのこく) 雨水(うすい) 蹲る・踞る(うずくまる) 「タ」宴(うたげ) 打ち拉ぐ(うちひしぐ):打ち拉がれる 器(うつわ) 「ナ」卯の刻(うのこく) 卯の花腐し(うのはなくたし) 「ハ」産土(うぶすな) 「マ」馬(うま) 午の刻(うまのこく) 倦(う)む 「ラ」浦(うら) 心(うら):心も無し 恨み・怨み(うらみ):恨みを買う:恨みを飲む 瓜実顔(うりざねがお) 夏枯草(うるき) 憂い(うれい) 「ン」運(うん)  
【諺】
梅一輪一輪ずつの暖かさ 恨み骨髄に徹する 恨みに報ゆるに徳を以(もつ)てす 
●作例
袴(ハカマ)を穿く。 靴を穿く。 穿った事を言う。 微に入り細をうがつ
悲しみに打ちひしがれる
うっそうと葉の生い茂ったニレの木。
中は空ろになっている巨木。 空ろな目つき。 慰めの言葉も空ろに響く。 産土の宮参り。
うらら うららかな春。 
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